体幹筋(たいかんきん)を鍛えるその3
ロシアのソチ冬季オリンピックが始まりました。モーグルやハーフパイプなど昔では見られない競技が増えてきました。滑りの安定感に加えて、体を捻ったり回転したりする大技が見ものです。一流選手の動きを見ていますと、やはり体幹筋がしっかりしていると思わざるを得ません。華麗な演技の裏に地道なトレーニングがあることを忘れてはなりません。
毎日の体操は大変地味ではありますが、これを続けることにより大きな成果が出ることを信じて取り組んでいきましょう。
さて今回は、最後の上級者コースです。「ハンドニー」「サイドブリッジ」そして3番目は「エルボトゥー」と言います。エルボは肘、トゥーは足のつま先の意味です。最初の基本姿勢は肘とつま先で上体を支え、四つん這いになります。次にお腹をひっこめた状態から、右手を前方にあげ、左足を後方にあげて、できれば体が一直線になるようまっすぐに伸ばします。声を出しながら10数え、10秒間保持します。声を出すのは呼吸を止めないためです。次に左右を入れ替えて、同様に行います。これが最初はなかなかできません。「ハンドニー」に比べて数段難しくなります。
体幹筋が本当にしっかり鍛えられると、できるようになります。最初はエベレストを見上げるような困難さを感じますが、地道な訓練でいつしかできるようになります。目標は大きいほうがいいですね。頑張ってみてください。
焦らないで、じっくり取り組んでください。体操に入る前に必ずお腹をひっこめること。声を出して10秒数えること。体を捻らないようにまっすぐにすること。「ハンドニー」「サイドブリッジ」「エルボトゥー」と少しずつステップアップしてください。
★さらに学びたい方へ本を紹介します。金岡恒治著「一生痛まない強い腰をつくる」高橋書店です。
*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。
院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。