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ゆい通信016号

油の大切さ ③動物性油脂を見直す⑴似顔絵(孝夫).jpg

 昔から動物性油脂は植物性油脂に比べて、体に悪いと思われてきました。それはその多くが飽和脂肪酸だからです。飽和脂肪酸は、常温では固体ゆえに体内では固まりやすく、血液はドロドロとなり、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞の原因と考えられてきました。
 本当にそうなのでしょうか。歴史を振り返ると、われわれの祖先は狩猟生活を送っていました。野山で狩りをして動物をとり、その肉と採集した木の実や野草を食べていました。その彼らが動脈硬化から来る疾患やガンさらには膠原病などで死んでいったことを示す証拠が実は発見されていないそうです。とすれば、これらの病気はその当時は存在しておらず、きわめて近代になってから起こった病気ということができます。まさに種々の技術が発達して植物性油脂が広まってからの新しい病気だということです。トランス脂肪酸に代表される新しい植物性油脂の害については以前お話しした通りです。
 動物性油脂を見直すもう一つの例があります。イヌイットの食事です。ほとんど動物性の食物しかとらないイヌイットについても、多くの方々が長寿を全うしたことが報告されています。彼らが多食するアザラシは、食物連鎖の上では上位に位置しており、多くの有用なビタミン、ミネラル、酵素が含まれています。これは「生体濃縮」と言います。植物性プランクトンが動物性プランクトンに食べられ、それを小魚が食べ、その小魚はより大きな魚に食べられ、最後にそれをアザラシが食べます。その食物連鎖の中で、アザラシの中には多くの有用な栄養素が蓄積されるわけです。努めて野菜をとらなくても、動物の生肉を食べるだけで必要な栄養素を満たしています。イヌイットの食事は「総合栄養食」と呼べるかもしれません。そのポイントは「生肉」にあります。
 これらの例から学べることは、動物性油脂の摂取の仕方はできるだけ「生食」がいいということです。「生食」というと、われわれはすぐに菌は大丈夫と言って心配します。肉のまわりのみ火を通し、できるだけ生に近い状態で食べるようにすると、食物に含まれている栄養素や酵素を有効に体に摂り入れることができます。魚については日本人は昔から刺身で食べていました。これも「生食」ですね。魚の脂にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などが豊富に含まれ、それぞれ血栓を予防したり視力を回復するなどの効用があります。また、動物性油脂にはステアリン酸が含まれておりコレステロールを下げる働きをします。良いと分かっても、いつも生食というわけにはいきません。煮る、蒸すなどの低温調理を心がけたいものです。
 では次に、どのような動物性食材を選択すべきかは次号で紹介します。




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*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。この通信が一人一人を結びつけ、健康な毎日を送っていただく手助けになればと思い名付けました。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。

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