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坂路接骨院

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ゆい通信016号

発汗について 似顔絵(孝夫).jpg

 身体の発汗には2つの面があります。一つは「風邪を治したり、上がりすぎた体温を下げる」良い面です。もう一つは「元気(東洋医学では正気という)を漏らしたり、汗で冷えて風邪をひく」という身体にとって悪い面があります。
 東洋医学でいう風邪とは、毛穴から邪気(多くは冷え=寒邪)に入られたもので、初期の風邪は毛穴から発汗させ、体の表面部分にある邪気を身体の外に追いやることで治すことができます。しかし、寒邪が身体の奥深くに入られると、正気が身体の表面部分と深い部分のどちらにも少なくなっていることを意味し、この場合は深い方から正気を増やすことが必要になります。
 発汗の悪い面に「元気を漏らす」とあります。発汗すると身体にとって大切な正気が体外に出ることも意味するため、体力が落ち、体外からの邪気に侵入され風邪をひくことにもなります。また、「汗で冷えて風邪をひく」とありますが、これは出た汗を放置することにより身体を冷やすこととなり、汗が冷えの邪と化して風邪をひくということです。それゆえ、汗はかき過ぎないこと。汗をかいたならばすぐに拭き取ることが肝要です。
 次に運動による汗についてです。運動すれば当然汗をかき、健康に良いと思っておられる方が大半だと思います。一面正しいのですが、運動による汗は健康的なものばかりではありません。運動は筋肉(骨格筋)を主に使います。その時、全身の正気は筋肉に集まり、筋肉の運動で正気は消費され、内臓や皮膚に元々あった正気が減少して身体の機能や抵抗力は低下します。よって、運動時の発汗というのは毛穴が緩み、汗が漏れ出て正気が減少するというマイナス面と、熱を持った筋肉を冷やすという生理的な面の両面を持っています。過剰な運動による大量の発汗は正気の消耗でしかなく、身体にとってはいいことがありません。
 しかし、その人にあった適度な運動であるならば、内臓や骨格筋を強化し、気や血液の流れをスムーズにするという効果があります。ではこの適度な運動とはどんな運動でしょうか。これは発汗しない程度の運動であり、発汗したとしてもちょっと湿る程度の運動が適当と思われます。自分の速度で30分程度の歩行がちょうどいいでしょう。ただし、夏には適度の運動と言っても汗はかきます。そのような季節には必ず乾いたタオルを用意し、首に巻くなどして汗が出るたびに必ず拭くように心掛けましょう。
 参考文献 柿田秀明著「あなたも健康になれる」





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似顔絵(則子).jpg似顔絵(とも恵).jpg


*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。この通信が一人一人を結びつけ、健康な毎日を送っていただく手助けになればと思い名付けました。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。

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