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ゆい通信016号

トランス脂肪酸について   似顔絵(孝夫).jpg


 ここにショッキングな報告があります。2013年11月、FDA(アメリカ食品医薬品局)は「トランス脂肪酸の摂取量の削減で、年に2万件の心臓発作と7000人の死亡を減らせる可能性がある。」というものです。2013年は、このトランス脂肪酸を「摂取量を減らす添加物」から「食品から排除すべき危険物」へと規制の方向転換をした重要な年となりました。
 トランス脂肪酸とは、液体の植物油に水素を添加して固形脂に替える過程でどうしてもできてしまう物質で、もともと自然界には存在せず、工業的に作られた物質です。我々の身の回りにあるマーガリンには100g中に13g。マーガリンより油脂成分の量が少ないファットスプレッドには100g中10g。さらに菓子などに使用され、サクサク感を出すのに有効なショートニングには100g中31gも入っています。これらの油脂は今までもそして今も食べているものです。これらをこれからは食べるなというのです。
 ではなぜこれらの油脂を食べてはいけないのでしょうか。まずこれらを食べると、心筋梗塞をはじめ心疾患を誘発するというのです。トランス脂肪酸が血中のコレステロールのバランスを崩すのです。コレステロール自体は、細胞膜やホルモンの原料となる必要不可欠な物質です。コレステロールはHDL(善玉)とLDL(悪玉)に区分されていますが、HDL、LDLそれぞれはコレステロールを血液中で運搬するための物質(リポタンパク)です。HDLは肝臓から全身にコレステロールを運搬し、LDLは全身から肝臓へコレステロールを回収しています。トランス脂肪酸が体内に入ると肝臓の細胞がダメージを受けてコレステロールのバランスが崩れます。これによりHDLが減少し、LDLが過剰となります。増えすぎたLDLは、酸化や糖化の悪影響により血管壁にくっついて溜まります。従って血管を狭くし、さらには血管壁を硬くし動脈硬化を起こします。これにより心筋梗塞や心疾患の原因となるわけです。
 細胞膜は主に脂質でできています。この細胞膜には「糖鎖」と呼ばれるひげ状に伸びるアンテナのような組織があり、体内に侵入した異物をキャッチする免疫機能をも兼ね備えています。トランス脂肪酸はこの機能をも低下させ、肝臓の解毒作用をも弱くし、食物に含まれる発がん性物質を排除する力をそぐことにもなります。
 これらの理由により、トランス脂肪酸は食品から排除すべき危険物と認定されました。残念ながら我が国では原則使用禁止なる対策はなされていません。全くゼロにすることはできませんが、食品の購入時に裏の原料リストをよく見て、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング等を摂取しないよう心掛けたいものです。





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*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。この通信が一人一人を結びつけ、健康な毎日を送っていただく手助けになればと思い名付けました。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。山梨大学で精密工学を専攻し卒後、日本製鋼所にて8年半にわたり石油精製所の脱硫塔の設計をするという異色の経歴を持つ。坂路接骨院初代院長である父の影響を受け、柔道整復師・診療放射線技師の資格を取得。父の医療、患者様への熱意と技術を受け継ぎ、坂路接骨院院長となる。「一人一人のニーズに応じた医療を行いたい」という思いを胸に人々が健康で幸せに暮らせる医療を目指し日々邁進している。

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